- 台風の基礎知識
一般社団法人全日本防災計画協会
黒田尚寛
一般社団法人全日本防災計画協会
黒田尚寛
毎年日本に大きな災害をもたらす台風。台風による災害の被害を少しでも軽減するためにも台風の基礎知識を身に着けましょう。
台風とは、熱帯(赤道の南北23,5度以内で、平均気温が20℃以上の地帯)の海上で発生した低気圧のうち、最大風速(10分間平均)が17,2m/s以上、かつ東アジア周辺の太平洋(赤道より北で、東経180度より西の領域)に存在するものです。
台風は、赤道付近の海上で多く発生します。熱帯の海上は海面水温が高いために上昇気流が発生しやすく、次々と積乱雲が発生しこれらがまとまって渦を形成するようになります。この形成した渦の中心付近の気圧が下がり、さらに発展して熱帯低気圧となるのです。この発展した低気圧の風速が17m/sを超えるようになったものが台風です。
熱帯の海上で、太陽の熱によって海水が蒸発し上昇気流ができます。
その上昇気流が、雲を作るまでに熱を放ちながら上昇気流が強まって渦ができます。渦がだんだん大きくなると熱帯低気圧になり、さらに発達すると台風になります。
気象庁「台風とは」(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-1.html)を加工して作成
気象庁「台風の一生」(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-2.html)を加工して作成
出典:「高潮の発生原因」(国土交通省ホームページ)(https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/kaigan/kaigandukuri/takashio/1mecha/01-2.htm)